ダブル連結トラックの走行可能区間を2.5倍の5140kmに拡大、駐車ますも整備促進

ダブル連結トラックの走行可能区間を2.5倍の5140kmに拡大、駐車ますも整備促進

国交省が発表、「2024年問題」など踏まえ運行効率化後押し

国土交通省は11月8日、1台の運行でより多くの荷物を運べる「ダブル連結トラック」の高速道路の走行可能ルートを同日から拡大すると発表した。

現状は東北~九州間で走行できる。さらに全国へ広げる。トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」などを考慮し、より長距離運行の効率化を後押しするのが狙い。


ヤマト運輸のダブル連結トラック(2021年4月撮影)

既に利用できる東名高速道路や新東名高速道路、中国自動車道、九州自動車道などに加え、新たに北陸や関越、常磐、中央、北関東、近畿など30の自動車道で走行可能区間を設定したほか、東北自動車道や名神高速道路など既存の自動車道でも対象区間を延長した。

通行可能ルートの総延長はこれまでの約2050kmから2.5倍の約5140kmに延びた。

国交省は併せて、他のルートに関しても運行状況などを踏まえて延長を検討するほか、高速道路 SA・PA でのダブル連結トラック優先駐車ますを順次整備していく方針。

今年6月末時点で、95カ所の休憩施設などでダブル連結トラックが使える駐車ますを237台分整備しており、今回拡充した路線でのダブル連結トラックの走行開始が見込まれる2023年4月までに、拡充予定の通行区間にある26カ所の休憩施設などで優先駐車ますを新たに整備する。

(藤原秀行)

走行可能区間などの概要はコチラから(国交省ホームページ)

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