1万匹以上、ベトナム・ホーチミン港を出発
環境省は11月2日、福山港から岡山県井原市の民間事業者敷地内に運び込まれたコンテナからアリが発見され、専門家による同定の結果、強い毒を持ち刺されるとやけどのような激しい痛みに襲われ、アレルギー反応で死に至ることもある南米原産の特定外来生物ヒアリと確認したと発表した。
10月に福山港でヒアリが確認されたのを受けて、発見箇所周辺に置かれていたコンテナについて注意喚起を行っていたところ、ベトナムを出港して香港港を経由し、福山港で陸揚げされ、陸路で岡山県井原市の事業者敷地に搬入されたコンテナの開封時に多数のアリが見つかった。
当該コンテナを直ちに閉鎖し、外にこぼれ落ちた個体は直ちに殺虫。福山港に返送された後にコンテナ内の殺虫作業を行った際、女王アリ4匹以上を含むヒアリ1万匹以上が発見された。
2017年6月に国内で初めて見つかった後、ヒアリの確認事例は11月2日時点で今回のケースを含めて18都道府県、計92事例に達している。今年度に入ってからは8事例目。
(藤原秀行)