ゼロエミッション船の活用目指す
日本郵船は11月25日、世界有数の銅生産会社でチリの国営企業CODELCO(コデルコ)と日本郵船グループのNYKバルク・プロジェクト(NBP)が、銅製品の海上輸送における脱炭素化に向けた共同検討を行う覚書を11月24日付で締結したと発表した。
コデルコとNBPは今後、次世代燃料技術の検証と開発を共同で推進し、ゼロエミッション(温室効果ガス排出実質エロ)船を用いて銅製品を海上輸送することを目指す。
今後、洋上風力発電の送電線網整備やEV(電気自動車)普及などで銅の需要は世界的に増加すると見込まれている。コデルコとNBPは、環境負荷の低い輸送手段で銅製品の輸送と供給を実現することで、脱炭素社会実現に貢献していきたい考え。
将来は第三者の参画も視野に入れながら、銅精鉱のサプライチェーンにおける脱炭素化を進める。
調印式に臨む(左から)コデルコのChief Commercial Officer、Carlos Alvarado氏とChairman of the Board、Máximo Pacheco氏、NBPの須田雅志副社長(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)