高齢化進む中山間地をカバー、買い物や医薬品受け取りを円滑化
セイノーホールディングス（HD）とエアロネクスト、KDDIスマートドローンの3社は12月13日、石川県小松市とドローンを含む次世代高度技術を活用し地域の課題解決と発展に資する「新スマート物流」の構築に向け、連携協定を同日付で締結したと発表した。
協定に調印した（左から）小松市・宮橋勝栄市長、セイノーHD・河合秀治執行役員、エアロネクスト・田路圭輔CEO（最高経営責任者）、KDDI スマートドローン・博野雅文社長
実証実験に使用する日本発物流専用ドローン「AirTruck」
連携協定はドローンなどを活用し、小松市の物流網維持のほか、防災強化や脱炭素化促進などへの貢献を目指すことが柱。特に物流に関しては、小松市全体の高齢化率が28.7%の一方、中山間地域では40%を超える地区が存在しており、ドローンと車両などを組み合わせた新たなスマート物流「SkyHub（スカイハブ）」を実用化して、高齢者らが日常の買い物や薬の受け取りなどを円滑に行えるよう支える。
12月23日には、松東地区でドローン配送（実証実験）を予定している。エアロネクストがACSLと共同で開発した日本発の物流専用ドローン「AirTruck」を投入する予定。
セイノーHDとエアロネクストは既に、山梨県小菅村や北海道上士幌町などで、ドローンなどを駆使したSkyHubの社会実装を加速させている。
（藤原秀行）※写真はセイノーHDなど提供
