大型にも対応開始
AIを活用したソリューションの開発・提供を手掛けるAutomagi(オートマギ)は12月14日、スマートフォンで荷物を撮影するだけで、自動的にサイズの計測と荷物情報の読み取りを済ませ、荷物データとして記録・管理できる荷物情報収集アプリケーション「Logi measure(ロジメジャー)」の精度向上と、計測結果の調整機能追加を実現したと発表した。
「Logi measure」は2021年10月に提供を開始した。このほど、定型物の計測誤差を±1cm以下まで高めることに成功。が手でメジャーを使って計測した場合とほぼ同等の計測が可能になり、手作業で1個ずつ測る必要があった荷物の計測時間を約20秒から約1秒へ短縮できると見込む。
※ 推奨環境下, 対象:3辺合計15cm〜180cmの箱, テスト総回数:814回
※ 推奨環境(https://logi-measure.jp/howto/)
※ 対象アプリバージョン:1.12.0 以降
さらに、計測結果を手動で調整できる機能も追加、大型荷物の計測や複数荷物の同時計測を可能にした。例えば、小型の重機やパレット単位での計測、積み重なった複数荷物のうちの一部を計測するといった使い方が可能となり、より物流現場での実用性向上につながると見込む。
タオルの卸業を主要事業とする富士が2021年12月に「Logi measure」を導入し、出荷荷物のサイズ計測に活用。運送会社への出荷荷物のサイズ計測は、箱の長さ・幅・深さの3辺を計測し合計した数字を算出する必要があるが、運送会社によっては、サイズから才数を計算する必要もあるため、Logi measureの活用で3辺計測時間と才数の計算時間を短縮。業務を効率化し、出荷キャパシティの増大、集荷時間厳守を図っている。業務のスピード化とコストの削減を見込む。
利用している従業員からは「スマホで立ったまま態勢も変えずに測れるので便利になった」などの声が上がっており、従業員の労働負担の軽減にも貢献しているという。
(藤原秀行)※写真はAutomagi提供