人気商品組み合わせたセット販売と出荷リードタイム短縮を実現
JA全農グループの全国農協食品とヤマト運輸は12月15日、ヤマト運輸の保冷拠点などの物流ネットワークを活用し、楽天市場で同日運営を開始した「全農食品オンラインショップ」で販売する冷凍商品のD2C流通スキームを構築したと発表した。
食品のD2C(消費者への直販)は従来の店舗納品などケース単位で輸送を行うコールドチェーンとは異なり、消費者ごとにきめ細かな出荷作業が必要なため、高まる中食需要に対応するD2C流通スキームの効率化が大きな課題となっている。
ヤマト運輸の仕分けターミナルと保冷機能が一体となった拠点を活用し、短期間かつ必要最小限の投資でD2C流通スキームを構築。施設内のデジタルアソートシステムなどを利用し、人気商品を組み合わせたセット商品や少量単位での販売を可能にした。
出荷リードタイムについても、注文から最短で翌日出荷を実現した。
D2C流通スキーム概要(ヤマト運輸提供)
両社は今回構築したD2C流通スキームを活用し、取扱商品・セット商品のラインナップ拡充と販路拡大を図るとともに、調達・製造領域から販売・流通店舗への納品物流など、BtoB領域のサプライチェーン変革も検討する。
(藤原秀行)