トラスコ中山、埼玉・幸手の物流拠点で出荷積み付け工程を自動化

トラスコ中山、埼玉・幸手の物流拠点で出荷積み付け工程を自動化

Mujinの「知能ロボット」技術活用、能力2倍に向上

トラスコ中山はこのほど、2018年から埼玉県幸手市に構えている旗艦物流拠点「プラネット埼玉」で、Mujinが開発した「知能ロボット」の技術を組み入れている自動梱包機連携システムを採用し、出荷時の台車に搭載したパレットへのケース積み付け作業を自動化した。投資額はシステム導入を含めて約1億円とみられる。

アーム型ロボットに搭載した3Dビジョンなどを駆使し、自動梱包機からコンベアを通じて流れてくる商品入りケースをロボットハンドがつかみ、3つのパレットへ並行して積み付けている。ケースの高さが異なっていても、システムが自動的に最適な積み付け方と動作を判断、パレットに無駄なく効率的にケースを積むことができるのが特徴。

従来は手作業で進めていたが、システム導入により梱包から積み付け、搬送の出荷工程全体を自動化することができたという。パレットいっぱいにケースを積むと、台車の下にAMR(自動搬送ロボット)が潜り込み、トラックバースへ運ぶ。

自動化で1日当たりの出荷能力を従来の2倍に高められているもよう。トラスコ中山は人手不足が深刻化する中、物流現場の負荷を最大限減らし、人員を増やさなくても需要増に対応できるようにしたい考え。

(藤原秀行)

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