新たな車両やITシステムの開発などに充当
EV(電気自動車)メーカーのフォロフライ(folofly 、京都市)は1月31日、丸紅やENEOSホールディングス(HD)、SBSホールディングスなどを引き受け先とした第三者割当増資を通じて、シリーズA(事業拡大期)で累計11億円の資金調達を実施したと発表した。
今回調達した資金は車両導入企業へのサービス拡充と、新たな車両やITシステムの開発に充てる。
フォロフライは2021年10月に国内初のファブレス生産によるEVトラックのナンバーを取得して以降、順調に受注・販売実績を重ね、22年11月現在で北海道から沖縄まで幅広い顧客へ納車を行ってきた。今後も日本市場に合わせた車両開発、販売台数の拡大、運用車両のマネジメントまでを含めた脱炭素ソリューションの提供を担っていくことを目指す。
シリーズA資金調達引き受け先の一覧(いずれもフォロフライ提供)
■資金調達概要
累計調達金額 :1,108,991,000円
調達方法 :第三者割当増資
引受先(五十音順):SBSホールディングス株式会社、
ENEOSホールディングス
(ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社)、
大阪ガス株式会社、
関西電力株式会社(合同会社K4 Ventures)、
株式会社京都銀行(輝く未来応援ファンド3号forSDGs)、
株式会社滋賀銀行、
日本ベンチャーキャピタル株式会社
(京大ベンチャーNVCC2号投資事業有限責任組合)、
丸紅株式会社
資金用途 :導入企業へのサービスの拡充、新車両開発、
車両管理システム開発、ITインフラシステム開発
【folofly沿革】
2021年8月 京都大学国際科学イノベーション棟にてフォロフライ株式会社 設立
2021年10月 ファブレス生産による国内初の1tクラス宅配EV車両のナンバーを取得
2021年10月 EV F1 VANの販売開始
2021年10月 SBSホールディングスが同社車両の1万台導入を発表
2021年11月 JEEとバッテリー交換式設備を共同開発
2022年6月 セカンドモデルとなる平ボディタイプ EV F1 TRUCKを発表
2022年7月 EV F1 VANが環境配慮型先進トラック・バス導入加速事業補助金対象車両に認定
2022年9月 EV F1 VANが小型貨物EVとして国内初の緑ナンバーを取得、運行を開始
2022年9月 EV F1 VANが補助金対象車両に認定
2023年1月 シリーズA資金調達完了
(藤原秀行)