日鉄興和不動産、大阪・門真と神奈川・厚木で物流施設着工

日鉄興和不動産、大阪・門真と神奈川・厚木で物流施設着工

ボックス型、従業員の利便性・快適性に配慮

日鉄興和不動産は2月2日、大阪府門真市と神奈川県厚木市でそれぞれ自社開発ブランド「LOGIFRONT(ロジフロント)」を冠した物流施設を開発すると発表した。

門真市の「(仮称)LOGIFRONT門真」(延べ床面積1万7482㎡)は大阪市中心街から10km圏内、第二京阪道路の門真ICから約1.0kmに位置。人口が集積する寝屋川市・枚方市などに近く、名古屋方面へのアクセスにも優れた広域集配送拠点として期待できるとみている。

門真JCTから近畿自動車道経由で南北へ、さらには守口JCTや東大阪JCTを経由して四方へ展開することが可能。背後に大型消費地を抱える地域配送・近郊都市間輸送と同時に、隣接住宅エリアからの雇用者確保でも優位性があると見込む。

縦長の敷地形状にトラックバース19台、トラック待機場6台を備えた地上4階建てのボックス型とする。ピロティ車路を兼ねた片面バースとして、荷主や転貸に対応できる二分割可能な汎用性のある計画を採用し、荷物用エレベーターや垂直搬送機をそれぞれ2機標準装備することで、上下階の荷物の搬送に十分な能力を確保する。

また、制振タイプの座屈拘束ブレースを用いた制振構造とすることで、入居テナントのBCP対応にも配慮するほか、倉庫空調機器や大型ファンなど入居テナントの要望に寄り添った最適な施設としてカスタマイズ。環境対策としては、全館LED照明やセンサー照明の採用などを予定している。


「(仮称)LOGIFRONT門真」完成予想図

一方、「(仮称)LOGIFRONT厚木」(延床面積2万256㎡)は神奈川県の厚木市と愛川町にまたがる「神奈川県内陸工業団地」のほぼ中央部に位置。交通面では、首都圏中央連絡自動車道の相模原愛川ICから約2.8kmに位置し、バス利用で小田急線の本厚木駅、相鉄線ほかの海老名駅へアクセス可能なため、地域配送や雇用面でも強みがあると想定している。

南東角地の整形敷地にトラックバース12台、トラック待機場15台を備えた地上5階建てボックスタイプ。約11mの柱スパンを基本とし、1~4階はブレース(筋交い)を配置しない庫内レイアウトに有効な平面計画とする。

荷物用エレベーターや垂直搬送機をそれぞれ2機標準装備し、建物南北に配置することで、2テナントや転貸にも対応可能な汎用性を持たせる。内部共用部は2~5階にパントリーと休憩室(または喫煙室)を配置し、従業員の利便性・快適性に配慮するとともに、通勤者や自転車、乗用車と貨物車両の出入口を分けることで安全性確保にも注力する。


「(仮称)LOGIFRONT厚木」完成予想図

【LOGIFRONTシリーズの実績】

▲首都圏


▲近畿圏

■『(仮称)LOGIFRONT門真』計画概要

所在地 大阪府門真市三ツ島5丁目723番地(地番)外8筆
交 通 第二京阪道路「第二京阪門真」IC 約1.0㎞
敷地面積 7,828㎡(約2,368坪)
延床面積 17,482㎡(約5,288坪)
構造・階数 S造・地上4階建・BOX型
設計・施工 日鉄エンジニアリング株式会社
監修 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
スケジュール 2023年2月着工、2023年12月末竣工予定

※今後、上記記載の内容が変更する可能性がある

【位置図】

■『(仮称)LOGIFRONT厚木』計画概要

所在地 神奈川県厚木市上依知字上ノ原3025番(地番)
交 通 首都圏中央連絡自動車道「相模原愛川」IC 約2.8㎞
敷地面積 9,909㎡(約2,997坪)
延床面積 20,256㎡(約6,127坪)
構造・階数 S造一部RC造・地上5階建・BOX型
設計・施工 大末建設株式会社
監修 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
スケジュール 2023年2月着工、2024年3月末竣工予定

※今後、上記記載の内容が変更する場合がある

【位置図】

(藤原秀行)※いずれも日鉄興和不動産提供

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