追加で生産拠点整備の可能性言及、製造業の伸び見込む
ダイフクの下代博社長は2月9日、オンラインで開催した2022年4~12月決算の説明会で、自動倉庫やコンベアなど産業用の自動化・省力化機器の海外展開の一環として、インド市場の成長に強く期待していることを明らかにした。
同社は説明会の席上、インド子会社のDaifuku Intralogistics India(旧Vega Conveyors &
Automation)が同国のハイデラバードで20億ルピー(約32億円)を投じ、一般製造業・流通業向けの自動倉庫や高速搬送台車などを手掛ける新工場を建設、2024年の完成を目指していることをあらためて表明した。生産能力は従来の約4倍に拡大すると見込む。
下代社長は「インドへの投資はまだ(ダイフク全体の)大きな部分ではないが、これからはおそらく結構な成長率で市場が伸びていくと思う。将来は中国を超える規模になってくるとみている」と説明。
製造業からの引き合いが強いことを明らかにし、「さらにもう1つ(生産拠点を構える)というところになっていくのかなという方向性でみている」と期待をのぞかせた。
海外事業全体の展望については「これからは良くなっていくと思うが、事業によってはまだら模様。中国がどうなっていくかが非常に大きい」との見方を示した。
(藤原秀行)