広域湖上輸送ラインの形成目指す
ドローン関連事業などを手掛けるeロボティクス茨城(茨城県かすみがうら市)は2月20日、スペースエンターテインメントラボラトリー(福島県南相馬市)、行方市、かすみがうら市と連携し、国土交通省・環境省の令和4年度(2022年度)プロジェクト「過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業(計画の策定)」で、2月上旬に日本で2番目に大きい湖の霞ヶ浦(行方市、かすみがうら市)上空を利用した無人水上飛行艇「HAMADORI3000」による物流飛行実証試験に成功したと発表した。
2月7、8日に行った飛行実証試験では、行方市羽生の「羽生船溜り」と同市玉造の「道の駅たまつくり」間片道6kmを、小美玉市の「空のえき そ・ら・ら」で販売している「おみたまプリン」を積載して輸送した。
「空のえき そ・ら・ら」から「羽生船溜り」までの輸送は、茨城空港周辺で厳しいドローン規制が敷かれているのを踏まえ、電動アシスト三輪自転車を使用して人力で行った。
「HAMADORI3000」は両拠点間を片道15分で安定的に飛行した。eロボティクス茨城などは今後も霞ヶ浦で土浦港方面など新たな飛行ルートを開設し、ドローン物流による地域間の交流や、地域課題の解決を進めていきたい考えだ。
実証試験詳細内容
実証試験メンバー
無人水上飛行艇「HAMADORI3000」
無人飛行艇による「小美玉プリン」搬送後、道の駅たまつくりで試食
電動アシスト三輪自転車による配送
(藤原秀行)※いずれもeロボティクス茨城提供