主要7行から、高燃費のエアバス製航空機購入に充当
日本航空(JAL)と国際協力銀行(JBIC)は3月1日、国内の航空業界では初めて、低炭素化の目標達成度合いに応じて金利が下がる資金使途特定型トランジション・リンク・ローン(移行ローン)でJALが資金調達を果たしたと発表した。
調達額は約265億円で、航行時のCO2排出削減を促進するため、省燃費性能が高い欧州エアバス製のA350-900型2機の新規購入費用に充てる。具体的な借入期間は開示していない。
JBICが主導して保証人となり、三菱UFJ、三井住友、みずほのメガバンク3行と京都、千葉、南都、西日本シティの各地方銀行の計7行が資金を貸し付けた。
JALは今回のトランジション・リンク・ローンで、2050年のCO2排出量実質ゼロに向け、借入期間中のCO2排出量削減のサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPTs)を設定。直接排出分を25年度には19年度並み(900万t未満)に維持し、30年度は90%未満まで抑える(818万t未満)ことを目標に掲げている。
本保証付借入の概要
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用