トナミHDが新中計公表、特積みやロジスティクスに続く「第三の柱」事業創出目指す

トナミHDが新中計公表、特積みやロジスティクスに続く「第三の柱」事業創出目指す

3年間で投資300億円想定、DXなど加速図る

トナミホールディングス(HD)は4月1日、2024~26年度の3年間を対象とする新たな中期経営計画を公表した。

コーポレートスローガンを「GO!NEXT!PLAN2026」に設定。

特積み、ロジスティクスの基幹事業に次ぐ新たな「第三の柱」の事業創出を目指し、積極的に投資。M&Aなどにも取り組む。

連結業績目標として、最終の26年度に営業収益(売上高に相当)を23年度予想の1430億円から1800億円、営業利益を62億円から95億円、ROE(自己資本利益率)を5.2%から6.7%まで引き上げることなどを打ち出している。期間中の投資は300億円を見込む。

同社は現状の業績について、PBR(株価純資産倍率)が経営目標の1倍超に届いておらず、「成長戦略の方針が十分発揮できなかったことや、資本コストや株価を意識した経営方針を十分に示してこなかったことに要因がある」と分析。

また、ROEも経営目標の8%に達していないことに言及し「営業利益率が低いことに大きな要因がある」と指摘、改善を図る姿勢を強調している。

そのため、経営効率向上へ現場業務の自動化など「TDX(トナミデジタルトランスフォーメーション)」を強力に進めて生産性を高めるとともに、グループ会社の集約を進める方向性を明示している。併せて、成長のための投資や事業ポートフォリオの見直しにも注力する。

M&Aや協力会社との協業、資本・業務提携も検討する。

(藤原秀行)

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