今月16日開始、宅配大手3社がそろい踏み
日本郵便と岐阜県恵那市に本拠を置く明和鉄道は3月12日、鉄道の客車で郵便物などを運ぶ「客貨混載」を今月16日に始めると発表した。
地方で物流効率化を図りたい日本郵便と、鉄道の利用率向上を目指す明和鉄道の思惑が一致した。
宅配業界ではヤマト運輸や佐川急便が既に鉄道による客貨混載に踏み切っており、大手3社が足並みをそろえることになる。
明和鉄道の車両(国土交通省提供)
岐阜県内の恵那郵便局~明智郵便局間で日本郵便が運行してきた運送便3便のうち、明智郵便局で夕方・夜間に配達する分を乗せている1便を、明和鉄道の車両で約25キロメートルを運ぶ形に切り替える。始発の恵那駅で郵便物などを専用ボックスに積み込み、明智駅まで輸送。駅で日本郵便に引き渡す。
両社の客貨混載に対し、国土交通省が総合物流効率化法の総合効率化計画に認定した。計画によれば、年間に運送便からのCO2排出量を500キログラム、ドライバーの運転時間を117時間減らせると見込んでいる。
(藤原秀行)
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