オートストア、自動倉庫でピッキング作業行うワークステーションの新タイプ開発

オートストア、自動倉庫でピッキング作業行うワークステーションの新タイプ開発

人間工学など考慮、最大550 行(ビン)/時/人のパフォーマンス可能に

自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」を手掛けるノルウェーのAutoStoreの日本法人AutoStore System(オートストアシステム)は3月17日、業務効率、オペレーターの生産性、人間工学にフォーカスした2つの新しいワークステーション「FusionPort(フュージョンポート)」と「FusionPort Staging(フュージョンポートステージング)」を開発したと発表した。

自動倉庫システムの商品出し入れ作業を担うワークステーションは、様々なオートメーションテクノロジーソリューションに対応する高度な統合機能を備えているのが特徴。4月12日に全世界で販売を開始する。

FusionPortは、オペレーターのウェルビーイング(心身の健康や幸福)を考慮して設計。2つの傾斜したワークステーションのビン開口部と視覚的なピッキングエイドを組み合わせることで、オペレーターのパフォーマンスを最大化させると見込む。最大で1時間当たり1人550行(ビン=商品保管用コンテナ)のパフォーマンスが可能になると見込んでいる。


「FusionPort」(左)と「FusionPort Staging」(プレスリリースより引用)

各機能はオペレーターが手作業で商品を移動する際の繰り返し動作を軽減。また、ピック・トゥ・ライトシステムにより視覚的に商品を識別し、オペレーターはピッキングを効率的に行えるようにしている。さらに、ステーションにはポートのピッキング準備が整った際だけビンにアクセスできるようにする安全ハッチを追加、安全性向上に配慮している。

倉庫でピッキングした後の商品はステージングエリアに保管。AutoStoreは、直面するステージングスペースの制約を深く理解した上でFusionPort Stagingを開発した。このワークステーションは、ピッキングとステージングを1つのポートに統合することで、企業は業務を効率化できると見込む。

ステージングに必要なスペースを減らすことで床面積コストの削減にもつなげる。FusionPortと同様に、ワークステーションも視覚的なピッキングエイドと安全ハッチを備えています。FusionPort Stagingは組み立て式のため設置が容易で、連続してピッキングした商品を埃のない状態で保管することが可能という。

いずれのワークステーションもコンパクトな外装設計で、追加のオートメーションテクノロジーと統合する際の柔軟性向上を実現。FusionPort Stagingは、既存倉庫の床面積に対して最大4倍の保管容量を提供する。

製品情報の詳細は、3月20日にAutoStore Systemのウェブサイトで公開する予定。

(藤原秀行)

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