物流会社・荷主両者の非効率と煩雑さを解消、本発注手続きまでワンストップで完結
STANDAGE(スタンデージ)は3月22日、国際物流費の概算見積もりの即時取得と、社内外のやりとりの一元管理が可能になる新サービス「デジトラッド・フォワーディング」提供を3月に開始したと発表した。
物流各社が保有するデータベースのレートを参照し、通常数日~1週間要する見積もり提示をオンラインで即時に完了。概算見積もりの作成に工数を割く必要がなくなるため、より受注確度の高い案件への対応に専念できるようになるのがメリット。
見積もりの提示や受注後の荷主とのやり取りは独自開発の「チケット」システムで、案件ごとに一元管理できるよう配慮している。提供開始当初はオープンベータ版として公開し、システムフローやユーザビリティの確認を行う予定。
通関や輸配送スペース手配などの国際物流は業務のデジタル化が大きく遅れている。デジタル化を加速させ、越境ECの増加などで今後も伸びが見込まれる国際物流の業務効率化を支えていきたい構えだ。
「チケット」システムはスタンデージが独自に開発したもので、添付書類を含めたやりとりを案件ごとにまとめて管理できるほか、社内外の担当者とはチャット形式での対話が可能。
見積もり1件受注につき物流会社側に定額料金が発生する仕組み。2月末までで既に大手を含む10社程度の物流会社と導入に向けて協議を進めているといういう。初年度で5~10万件の見積もり算定利用を目指す。
(藤原秀行)※いずれもSTANDAGE提供