ウェザーニューズが航空機運航管理支援システムで業界初、日本上空飛ぶ全機体の情報把握可能に

ウェザーニューズが航空機運航管理支援システムで業界初、日本上空飛ぶ全機体の情報把握可能に

気象情報を一元管理

ウェザーニューズは4月6日、航空事業者向けに気象情報を提供する運航管理支援システム「FOSTER-NEXTGEN」をバージョンアップしたと発表した。

航空業界で初めて、日本の上空を飛行する全ての航空機と気象情報の一元管理を可能にしているのが特徴。

航空業界は2014年に発生したインド洋沖の航空機墜落事故をきっかけに、フライトの追跡が国際的に推奨されている。日本でも、少なくとも15分ごとに航空機の位置を地上から追跡する基準が導入されているが、安全運航に欠かせない気象情報と航空機の位置情報は別々のシステムで管理されており、同時に把握したいというニーズが高まっていた。

ウェザーニューズは一般財団法人航空保安研究センターと航空機の動態情報に関するプロバイダー契約を締結し、受信したデータを「FOSTER-NEXTGEN」と連携させることで、同社独自の気象データと日本上空の全飛行航跡に関して同時把握できるようにしている。


「FOSTER-NEXTGEN」のイメージ図

新たに「FOSTER-NEXTGEN」と連携するデータはフライト中の航空機の便名、緯度・経度、高度などの情報を正確に受信できる「ADS-B」と航空管制用レーダーを利用した動態情報を含んでいる。航空保安研究センターが航空事業者以外にこうした情報を直接提供するのは初めてという。

同社は今後、新サービスをグローバルにも拡大し、安全運航支援や業務効率化の支援を強化する構え。


気象情報と航空機の位置情報を地図に重ね合わせ安全運航をサポート

今後、気象リスクの高いエリアを飛行する便について自動的に判定し、アラートで知らせる「監視機能」の追加など、バージョンアップも予定している。


Peach Aviationのオペレーションコントロールセンター

LCC(格安航空会社)のPeach Aviation(ピーチアビエーション)でまず利用を開始、今夏ごろから新サービスの対象エリアを海外へ順次拡大していく計画。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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