API連携し貿易手続きの効率化促進
損害保険ジャパンと日新は4月12日、貿易手続きのデジタル化推進へ両社の基幹システムを相互連携させ、荷主の利便性を高める新たなスキームを、2023年度中をめどに展開することで合意したと発表した。
具体的には、日新が新たに立ち上げたデジタルフォワーディングシステム「Forward ONE(フォワードワン)」上で損保ジャパンが専用保険を提供。荷主の円滑な保険申し込みを実現する。
サプライチェーンのデジタル化促進の課題の1つとして、貿易取引の過程で多数のアナログな手続きが発生し、手作業での書類作成や整合性の確認、保険の手配などに多大な時間を要することが挙げられる。
課題の解決に向け、従来はそれぞれ手続きが必要だったフォワーディングサービスと保険の申し込み手続きをデジタルで一気通貫に完結できるようにする。Forward ONEのフォワーディングサービスを利用する荷主が外航貨物海上保険の手配を希望する場合、プラットフォーム上の情報を、インターネットで保険申し込みが可能な損保ジャパンのシステム「MARINE My Page(マリン・マイページ)」にAPI連携する。
荷主は申し込みに関する煩雑な手続きが省略されるとともに、専用の保険プランに加入することが可能になる。両社は今後、サービス拡大による申し込み以降の保険サービス開発を進める方針。
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(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用