インターステラテクノロジズの超小型人工衛星打ち上げロケットZERO、エンジン試験用の燃焼試験棟完成

インターステラテクノロジズの超小型人工衛星打ち上げロケットZERO、エンジン試験用の燃焼試験棟完成

今秋以降に大型試験を計画

宇宙輸送と宇宙利用を通じて地球の課題解決を目指す宇宙の総合インフラ会社インターステラテクノロジズは4月26日、超小型人工衛星打ち上げロケット「ZERO」のエンジン用燃焼試験棟が、北海道大樹町の宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」内の「Launch Complex-0(LC-0)」で完成したと発表した。

試験棟では今秋、ロケットエンジンの燃焼器単体試験を予定している。インターステラテクノロジズは低価格で便利な宇宙輸送サービスの実用化へ引き続き技術開発を促進する。

試験棟はインターステラテクノロジズとしては2つ目。ZERO用エンジンの燃焼器単体での性能を確かめる燃焼器単体試験、ターボポンプなどと組み合わせた統合燃焼試験の2つの試験用スタンドで構成している。

燃焼試験棟 概要
所在地   : 〒089-2116 北海道広尾郡大樹町浜大樹80
建築    : 鉄骨造
床面積   : 192㎡
工期    : 2022年5月~2023年4月
設計・施工 : 萩原建設工業株式会社

ZEROは、世界的に需要が大きく伸びている超小型サイズの人工衛星を宇宙空間(地球周回軌道上)に運ぶための小型ロケット(長さ25m、直径1.7m、総重量33t)。宇宙到達実績のある観測ロケット「MOMO」に続き、2024年度の初号機打ち上げを目指して開発中。海外のロケット会社に引けを取らない国際競争力のあるロケットを目指している。

ZEROのような小型ロケットは、世界的に需要が大きく伸びている超小型サイズの人工衛星をターゲットにしており、衛星の行きたい軌道・高度までオンデマンドで輸送するなど、顧客の要望へ柔軟に対応できる点が特徴。

ZEROは一般的には複雑で高額となるエンジンシステムを独自設計するなどコア技術を自社で開発しているほか、設計から製造、試験・評価、打ち上げ運用までを自社で一気通貫させた国内唯一の開発体制、アビオニクス(電子装置)への民生品活用などにより、低価格化を図っている。

(藤原秀行)※いずれもインターステラテクノロジズ提供

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