矢崎エナジーシステムとNEC通信システム、「2024年問題」など物流領域の課題解決へ協業

矢崎エナジーシステムとNEC通信システム、「2024年問題」など物流領域の課題解決へ協業

ドラレコと3次元積載量可視化ソフトを連携、新サービス構築目指す

デジタルタコグラフやドライブレコーダーの国内最大手、矢崎エナジーシステムとNEC傘下で通信系機器の開発を手掛ける日本電気通信システム(NEC 通信システム)は5月19日、トラックドライバーの長時間労働規制強化で物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」など、人手不足や働き方改革が業界課題とされる物流領域の効率化とカーボンニュートラルの実現に向け、戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。

新たなソリューションの開発やサービスの提供に向け協業を進める。

矢崎エナジーシステムは長年、トラックなど商用車向けデジタルタコグラフやドライブレコーダーのトップシェアメーカーとして、運輸業界の運行管理や動態管理勤怠管理をサポートしている。NEC通信システムはモビリティや産業DXを通じたソリューション事業を推進する中で、3Dセンサーを活用した「NEC3次元積載量可視化ソフトウェア」の開発に挑戦、実現した。

両社の持つ技術やサービスを連携させ、まずは物流(貨物)の積載状況を可視化・把握することから着手し、最終的には効率化を実現するためのシステムやサービスの構築につなげていくことを目指す。


NEC3次元積載量可視化ソフトウェアのイメージ (プレスリリースより引用)

具体的にはまず、2023年度から両社で倉庫業界市場向けに「NEC3次元積載量可視化ソフトウェア」を提供。併せて、25年に向けて矢崎製デジタルタコグラフと「NEC3次元積載量可視化ソフトウェア」の連動サービスの市場投入を目指す。

5月24~26日にパシフィコ横浜で開催の「人とくるまのテクノロジー展 2023YOKOHAMA」の矢崎総業出展ブースで「NEC3次元積載量可視化ソフトウェア」を展示する予定。

(藤原秀行)

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