会社側は反対
伊勢湾海運は5月10日、株主から6月29日開催予定の定時株主総会に関連し、2023年3月期末の配当金を会社提案の21円から30円に引き上げるよう求める提案を受けたと発表した。
同社は反対する意向を示した。株主の具体的な情報は開示していない。
同社によると、株主は23年3月期末の1株当たり利益は145円と見込まれ、前期比で55円の増益になると主張、「一般株主にも応分の利益還元を期待する」と表明している。
一方、同社は23年3月期末に普通配当11年と特別配当10円の計21円を予定していると発表したことに言及。「本株主提案は当社グループの目指す『長期にわたる安定的な配当の継続』の利益還元方針とは相反する短期的な視点に立脚したものであると捉えざるを得ず、結果として中長期的な企業価値の向上につながらないと判断する」と説明している。
(藤原秀行)