特別な運搬ツール不要、導入も容易
物流現場の自動化機器制御システムなどをて掛けるOrLink(オルリンク、福岡市)は5月30日、中国のロボットメーカーTUSKROBOTS製の次世代AMR/AGVの国内取り扱いを開始したと発表した。
従来のAMR/AGVでは難しかった物流作業の効率化やスペース活用の課題を解決する自動搬送ロボットと説明している。
(OrLink提供)
特徴として、特別な運搬ツールを必要とせずに直接パレットやかご台車を搬送することが可能。AGVは自らパレットを持ち上げ、安定的に運搬する。
直接運搬機能により作業効率が向上し、人的ミスや時間のロスを減らせると見込む。潜り込み式AGVのようなコタツ台座も不要という。パレット架台などの特別な取り付け作業や改修工事が不要なため、導入が容易なのもメリット。
パレットに加え、メッシュパレット、かご台車(4輪・6輪)も搬送に対応。また、狭い通路でもスムーズに走行・スピンすることができる。
既に倉庫・物流、小売、バッテリー製造、自動車部品製造、飲料、医薬品といった業界で採用されているという。
OrLinKの開発するWCS(倉庫制御システム)を使用することにより、各種ロボット・マテハン機器などとの連動が可能になる。WCSとAGV/AMRの組み合わせにより、物流倉庫や工場の搬送プロセスを自動化し、作業効率を向上させられるとみている。
(藤原秀行)