「少量・短期間」の保管ニーズに対応、新たなサービス開発も
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)と倉庫の空きスペースのシェアリングサービスを展開しているsoucoは6月2日、資本・業務提携契約を締結したと正式発表した。
NXHDが今年1月に設立したCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンド「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合」の第1号案件として同日付で出資した。具体額は開示していないが、1億円程度とみられる。
NXHDはsoucoと手を組むことで、倉庫シェアリングサービスの領域に進出。これまで対応が難しかった、少量かつ短期間の荷物保管サービスを提供できるようになると見込む。併せて、これまで保管市場に顕在化していなかったオフィスや店舗のバックヤードで保管されている荷物を対象とする新たなマーケットの開拓も可能とみており、両社で連携して新たなサービスの創出も目指す。
soucoはNXHDと連携することで、シェアリングサービスの対象となる倉庫スペースを拡充できると期待。従来はシェアリングサービスで手掛けていなかった大型・長期間の保管サービスも展開することが可能になると想定している。
併せて、soucoがNXグループの倉庫施設管理を目的としたツールの提供と管理システムの開発支援も担う。
倉庫シェアリングサービスの有効活用で顧客の分散出荷を実現するとともに、開発中の長距離輸送における中間拠点算出システムを活用することでNXグループにおける輸送距離を削減・効率化。CO2排出量の削減や持続可能な物流モデルの構築で協力する。
【CO2排出量削減イメージ】
(souco提供資料より)
(藤原秀行)