JAL、英シェルグループから環境負荷低い航空燃料SAF調達へ

JAL、英シェルグループから環境負荷低い航空燃料SAF調達へ

米ロサンゼルス国際空港で搭載分を置き換え、「25年度に全体の1%」目標達成見込む

日本航空(JAL)は6月16日、英石油メジャーのShell(シェル)グループで航空燃料を担うShell Aviation(シェル・アビエーション)と、2025年から米ロサンゼルス国際空港で環境負荷が低い航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel)を調達する契約を締結したと発表した。

本契約に基づく調達量により、25年からロサンゼルス国際空港で搭載する燃料をSAFに置き換え、JALがGX戦略の目標の一つに据えている「2025年度に全燃料搭載量の1%をSAFに置き換え」を達成できると見込む。

今回調達するSAFは通常のジェット燃料と比較して75%以上のCO2排出量を削減できるとみており、年間4.7万t以上のCO2削減につながると期待している。


(プレスリリースより引用)

JALグループは2050年のCO2排出量実質ゼロに向けた目標として、21年5月に「30年度に19年度対比でCO2総排出量を10%削減」を設定。その達成に向け、25年度に全燃料搭載量の1%、30年度に10%をSAFに置き換えることを目指している。

今後も海外ではワンワールド アライアンスメンバーと共同でSAF調達を進めるとともに、国内ではSAF普及へ官民で具体策を検討する協議会への参画や「ACT FOR SKYの活動」を通じ、業界の垣根を超えたオールジャパン体制で国産SAFの安定的な量産化・商用化および普及・拡大に取り組み、航空のカーボンニュートラルを促進する。

(藤原秀行)

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