日立、顧客企業のDX支援へ東京駅直結ビル内に交流・情報発信拠点を4月開設

日立、顧客企業のDX支援へ東京駅直結ビル内に交流・情報発信拠点を4月開設

オンライン会議で専門家らと協議、グループ工場のバーチャル見学も

日立製作所は3月22日、顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するための交流・情報発信拠点「Lumada Innovation Hub Tokyo(ルマーダイノベーションハブ東京)」をJR東京駅に直結する高層ビル「サピアタワー」17階に4月15日開設すると発表した。

日立は先進デジタル技術を生かして顧客企業にサプライチェーン運営効率化などのソリューションを提供する事業「Lumada」に注力しており、2020年度の売上高は前年度比6%増の1兆1000億円に拡大すると見込んでいる。

新拠点は顧客企業やパートナー企業、大学・研究機関などの人々が垣根を超えて集まり、さまざまなアイデアを議論したり意見を聞いたりすることが可能な場として提供、ルマーダ事業をさらに成長させていきたい考え。

新拠点は5つのエリアで構成。オンライン会議でさまざまな専門家と協議できるスペースや、少人数でワークショップを行えるスペースなどを備えている。日立グループの先進工場をオンラインで見学したり、実証実験にリモートで参加したりすることも可能。


エントランス


議論が可能なスペース


リラックスできる空間も準備


少人数の作業にも対応


ロボットがお出迎え


オンラインミーティングのイメージ(日立製作所提供)

新拠点の責任者(シニアプリンシパル)には、アクセンチュアや内閣広報室参事官などを経てAI(人工知能)開発を担うシナモンの会長を務める加治慶光氏が就任。ルマーダ事業のエバンジェリストに就いた日本マイクロソフト出身の澤円氏は同日の記者会見で「自分と新拠点の役割はさまざまアイデアを持つ人々を統合していくこと。面白い連中がふらっと立ち寄れるような施設にしていきたい」と抱負を述べた。

新拠点内には日立製作所のオフィスも開設し、今年半ばをめどにデータサイエンティストら約100人が業務を開始する予定。


新拠点のイメージ(日立製作所プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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