積載重量4倍に、本格導入へ全国10営業所でトライアル
佐川急便と電動三輪車などの製造を手掛ける豊田TRIKE(東京)は3月27日、業務用の電動アシスト自転車「TRIKE CARGO」を開発したと発表した。今月26日から4月20日までの間、東京や神奈川、静岡などの佐川の営業所10カ所でトライアルを順次行う。
新たに開発した電動アシスト自転車「TRIKE CARGO」(佐川急便提供)
荷重の影響が直接車体に届かない牽引タイプとすることで、積載可能重量を従来の30キログラムから4倍の120キログラムまで大きく高めることに成功した。両社は一度に運べる荷物の量を増やせるため、配送効率の向上につながると期待している。
2つの前輪が連動して動く「シンクロシステム」を取り入れ、段差での衝撃を軽減したり、急カーブや滑りやすい路面でも安定して走行できたりするよう配慮した。後ろの牽引部分にはワンタッチで台車を直接載せられる仕組みを取り入れている。
佐川はトライアルの結果を踏まえ、本格導入に向けた課題を探る。女性や運転免許を持たない人でも配送で活躍できる環境を整えていきたい考えだ。
(藤原秀行)