SkyDrive、ベトナムのCTグループ子会社と「空飛ぶクルマ」最大100機のプレオーダーで合意

SkyDrive、ベトナムのCTグループ子会社と「空飛ぶクルマ」最大100機のプレオーダーで合意

渋滞対応で活用目指す

「空飛ぶクルマ」と物流ドローンの開発を手掛けるSkyDrive(スカイドライブ)は7月21日、ベトナムのCTグループ子会社で無人航空機事業などを行うCT UAV JSCと、空飛ぶクルマ導入に関する覚書を7月13日付で締結したと発表した。

両社はSkyDriveが設計開発中の空飛ぶクルマ商用機「SKYDRIVE」の最大100機のプレオーダーで合意した。



覚書締結の様子

CTグループは、都市開発やインフラストラクチャ―、建設、物流、ハイテク企業など9つの事業、60のグループ会社を持つベトナムのコングロマリット。CT UAVはセキュリティーや地理空間情報把握などに使われるドローンの生産、製造、サービスを展開しています。

SkyDriveは現在、軽量で電動、3人乗りの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」を開発中。2021年10月には国土交通省へ大量生産に不可欠な型式証明を申請した。

ベトナムでは日常的に深刻な交通渋滞が発生し、社会問題化している。SkyDriveは21年11月にも同国のディベロッパー・パシフィック・グループと最大100機のプレオーダーで合意済み。

パシフィック・グループとの取り組みがきっかけとなり、無人航空機技術の開発を行うCT UAVも、これまで培ったノウハウや技術力を生かし、ベトナムで空飛ぶクルマの活用を推進することにした。

今後、SkyDriveとCT UAVはベトナムにおいて空飛ぶクルマの活用による社会課題解決を目的として、運航オペレーター、バーティポート(離発着場)や給電インフラなど、実現に際して必要な、あらゆるステークホルダーと連携していく構え。

「SKYDRIVE」は、電動や垂直離着陸といった特徴を備えたコンパクトな航空機。3人乗り(乗客2人とパイロット1人)で、パイロットが操縦するが、コンピューター制御のアシストにより、飛行を安定させる。

(藤原秀行)※いずれもSkyDrive提供

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