人口減少エリアでも物流網維持図る
佐川急便と西濃運輸は7月31日、人口減少地域の青森県下北郡向け荷物に関し、幹線共同輸送と配達先までの共同配送を開始したと発表した。
物流分野の省力化・環境負荷低減を推進するための「物流総合効率化法」に基づいた「総合効率化計画」として、7月25日付で国土交通省東北運輸局の認定を受けた。
西濃の盛岡支店に佐川のトラックが到着する様子
トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」やドライバー不足といった課題に対応するため、幹線共同輸送とラストワンマイルの共同配送に踏み切った。人口減少が続く地域でも、トラックの積載効率向上と台数の削減、労働・環境負荷低減など、持続可能な輸配送サービスを継続させていきたい考え。
運用スキーム
【Before】
①両社、岩手県以西からの荷物を岩手県内の拠点(佐川急便・岩手営業所/西濃運輸・盛岡支店)に集約、下北郡行きの荷物を積載した佐川急便のトラックが西濃運輸・盛岡支店に立ち寄り、西濃運輸の下北郡行きの荷物を積込、出発。
②佐川急便の下北営業所に到着後、エリア別に仕分けを行い、佐川急便のドライバーが西濃運輸の下北郡行きの荷物も含め配達。
◆西濃運輸の荷物の所在は、佐川急便のドライバーが保有している端末機で入力しており、西濃運輸社ホームページで確認することが可能。
(藤原秀行)※いずれも佐川と西濃の両社提供