評価指標・導入指針制定目指す
東京理科大学発ベンチャーのイノフィスは8月3日、同社などが参加するアシストスーツ協会(横浜市)が7月7日付で任意団体から法人化し、一般社団法人「アシストスーツ協会」に移行したと発表した。
法人化を記念し、9月5日に大阪で初めてとなるアシストスーツ体験展示会「アシストスーツサミットin Osaka」を開催する。
(イノフィス提供)
アシストスーツは、モーターによるアシストや人工筋肉、ばねの反力などによる荷重分散効果により、重量物の持ち上げ・下げ時に身体への負荷を軽減する目的で開発した商品と定義している。
物流や建設、製造、農業、漁業、医療、介護といった多様な現場で、人力の作業時に身体負荷を軽減する。人手不足や高齢化が深刻な社会課題として顕在化している中、作業時間の短縮や業務効率化、高齢者・女性の就労支援につながる一助として、アシストスーツ市場の拡大が見込まれている。
アシストスーツ協会は2022年11月、アシストスーツ関連企業が協力してアシストスーツ製品の認知度向上、市場形成、啓蒙活動を行う目的で任意団体として発足。合同体験会を実施し、認知度向上に努めてきた。さらに取り組みを強化していくほか、アシストスーツの評価指標・導入指針の制定を目指し、同協会を法人化した。
これまでのアシストスーツ協会は、アルケリス、加地、ダイドー、イノフィスの4社で運営してきた。「アシストスーツサミットin Osaka」は日本シグマックス、倉敷紡績、ダイヤ工業も出展する。
(藤原秀行)