日本郵便、地域内流通を支援する新たな配送サービス「ぽすちょこ便」の提供開始

日本郵便、地域内流通を支援する新たな配送サービス「ぽすちょこ便」の提供開始

郵便車両の空きスペース活用し安価に、まず山形・鶴岡でスタート

日本郵便は9月21日、地産地消や買い物支援など地域内の流通を支援する新たな配送サービス「ぽすちょこ便」の提供を同日開始したと発表した。

第1弾として山形県鶴岡市で地産地消に取り組む農家や飲食店へサービスを提供。鶴岡市櫛引地域のイベント「くしびきフルーツWeeks」の果物配送にも活用してもらう予定。山形県鶴岡市内の15郵便局で取り扱っている。

「ぽすちょこ便」は地域内で“ちょこっと運んでほしい”といった利用者のニーズに対応するため、郵便車両の空きスペースを活用し、安価で気軽に使えるサービスとして運営する。日本郵便としても郵便車両の稼働率向上などを図る狙いがある。

利用者は事前に専用ウェブサイトで空いている配送コース・日時を指定し予約。その後、予約者から配送の相手方に予約情報を連絡する。一方、差出人は配送品を発送場所として予約した郵便局に持ち込み、受取人は受取場所として予約した郵便局まで来局、予約情報を郵便局社員に伝えて受け取る。

料金は差出人が差し出す際、郵便局窓口で現金により支払う。価格は1ケース当たり税込み290円で、地域によって価格が異なる場合がある。

配送ケース内寸(有効寸法)は横47.0cm、奥行29.0cm、高さ22.5cmと設定している。


サービスの流れ

冷蔵・冷凍の設備を要する配送品はサービスの対象外。配送ケースは郵便物の輸送に通常使用している郵便ケースを採用している。


輸送のイメージ


予約画面のイメージ(いずれも日本郵便提供)

(藤原秀行)

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