PortX、大手荷主向け物流支出管理サービスの製品版提供開始

PortX、大手荷主向け物流支出管理サービスの製品版提供開始

見積り・入札などの情報を一元化、管理可能に

PortXは9月25日、見積り・入札管理、請求処理、支出管理のプロセスを統合し、グローバルで物流支出の可視化、統制、改善を可能にする大手荷主向けLSM(Logistics Spend Management 、物流支出管理)サービス「PortX」の製品版の提供を開始したと発表した。

多くの大手荷主企業では、特に国際輸送を含む物流支出のデータマネジメントとその統合に関し、実用的な解決策が確立されていない。

PortXはこの状況の根底には、見積り・入札、請求処理など、物流支出に関連する各業務プロセスやデータがサイロ化(分断化)していることを挙げており、各業務プロセスを1つのシステム統合、リアルタイムかつ自動でコアデータが集まるデジタル基盤として、LSMの普及を加速させたい考え。

PortXは見積り管理と請求管理の2つのクラウドアプリケーションで構成。前者はAIを搭載したマスター管理と読み取り技術で、異なる項目名を管理用の項目名へそれぞれ自動で変換し、99.9%の精度でデータ化、管理できるのが特徴。交渉情報(交渉文章やタイミング)といった非構造化データまで履歴が残る形でデータ化する。

後者はAI-OCR(光学式文字読み取り)とインポート技術により、電子データの個別請求書であれば99.9%、スキャンデータの個別請求書であれば96.0%、一括請求書であれば99.9%の精度で、請求費目の粒度までデータ化することが可能という。

今後は、出荷情報の管理を行う出荷管理クラウド(PortX WORKS)を2023年度内に追加開発することを目指す。見積り・入札、出荷、請求をワンストップで管理し、見積り・入札金額と出荷実績から請求金額の費用検収を実現することを可能にしていく構え。

(藤原秀行)※いずれもPortX提供

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