ファミリーマートがコンビニ初、荷物の発送・受け取り可能な自社ロッカーを店舗に導入

ファミリーマートがコンビニ初、荷物の発送・受け取り可能な自社ロッカーを店舗に導入

10月から1都3県・650店舗に設置し実証実験、従業員の負荷軽減効果も期待

ファミリーマートは9月26日、来店者が好きなタイミングでレジを介さず荷物の発送・受け取りを済ませることが可能な自社運用のスマートロッカー(ファミロッカー)を10月から東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県650店舗に順次設置する実証実験を始めると発表した。

12月まで順次配置し、来店者の利便性向上や店舗側の運営負担軽減の効果を見極めた上で、本格的な展開が可能かどうかを検討する。自社運用のスマートロッカーを店舗に置くのはコンビニエンスストアでは初の取り組みという。


ファミロッカーのイメージ(プレスリリースより引用)

デジタル化によるEC市場拡大やフリーマーケット(フリマ)の利用増大などで小口荷物の取り扱い量が年々伸びており、ファミリーマート店舗で取り扱う荷物も5年前に比べ約1.3倍に増加。店舗従業員の作業負荷や荷物の保管場所について課題が顕在化している。今後は人口減少などで働き手不足が見込まれ、店舗従業員の業務負荷軽減や省力化対応が不可欠のため、新たな施策としてファミロッカーの採用を検討することにした。

ファミロッカーの設置により、来店者はマルチコピー機やレジに並ばず、いつでも荷物の発送と受け取りが可能になる。

ヤマト運輸のフリマサイト連携サービスや「宅急便をスマホで送る」、Amazon・楽天市場などのECサイトで購入した商品の受け取りに加え、新たにメルカリ・ヤフオク!・PayPayフリマ・楽天ラクマといったフリマサイトで取引された商品を発送できる日本郵便のe発送サービスおよび不在再配達となった書留の受け取りなど、さまざまなサービス、商品の取り扱いが順次可能になる予定。

ファミリーマートは店舗従業員も今まで1件当たり数十秒要していたレジでの荷物の取り扱い業務が解消されるほか、来店者から預った荷物を事務所やバックヤードで保管する必要がなくなり、保管場所の問題解決にもつながると期待している。

(藤原秀行)

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