大阪・吉村知事、万博で空飛ぶクルマ商用運航「絶対あきらめない」と表明

大阪・吉村知事、万博で空飛ぶクルマ商用運航「絶対あきらめない」と表明

「機体量産困難」報道受け、Xアカウントで強調

大阪府の吉村洋文知事は10月17日、自身のX(旧ツイッター)アカウントで、政府や大阪府などが2025年の大阪・関西万博の際、「空飛ぶクルマ」の商用運航を実施することを目標にしているのに対し、一部メディアが機体の量産が間に合わない見通しとなっていると報じたのを受け「空飛ぶクルマは将来必ず空の移動革命になる。最後まで絶対に諦めない」との考えを示し、目標を変えない考えを示した。


米LIFT AIRCRAFT(リフトエアクラフト)が開発・製造する空飛ぶクルマ「HEXA(ヘキサ)」による実証飛行を大阪城公園内野球場で実施した様子(丸紅プレスリリースより引用)

政府や大阪府、大阪市は万博会場と大阪や兵庫などに設けた離着陸設備の間を空飛ぶクルマが飛行、旅客輸送することを目指している。国内外に空飛ぶクルマが実際に運航している姿をアピールし、その後の実用化に弾みを付けたい考え。現在、4つの企業グループが万博での商用運航に取り組んでいる。

これに対し、共同通信は10月12日、企業グループのうち2つは機体の量産に必要な「安全認証」の取得が遅れ、そのうち1グループは万博での商用運航を断念したとの記事を配信。調達できる機体数は4者とも最大数機の見込みと伝えており、万博開催時にどの程度、旅客輸送の能力を確保できるのか不安視する声が関係者から出ていた。

吉村知事はXアカウントで「政府も大阪も、もともと事業者に万博時の『量産』を求めてない。目標は万博会内と兵庫や大阪等に複数のポートを設置し、一般の人を乗せてニ地点間飛行、移動手段とし商用運航すること」と説明。機体ごとに「耐空証明」を取得して飛行を可能にすることを念頭に置いていると示唆した。

(藤原秀行)

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