鈴与ホールディングス、スカイマークの筆頭株主に★続報

鈴与ホールディングス、スカイマークの筆頭株主に★続報

11月14日付、インテグラル系投資ファンドから取得へ

スカイマークと投資ファンド運営のインテグラルは11月7日、インテグラルが運営する投資ファンドが保有しているスカイマーク株式の一部を、11月14日付で鈴与ホールディングス(HD)に譲渡すると発表した。

鈴与HDはスカイマーク株式の13.01%(議決権ベース)を保有、インテグラル系投資ファンドを抜いて筆頭株主となる見通し。インテグラル系投資ファンドの保有比率は4.86%に低下する。

鈴与HDはグループに物流企業の鈴与や地域航空会社の富士ドリームエアラインズなど多様な企業を抱えている。鈴与グループはスカイマークとグランドハンドリング(空港地上支援)業務で取引関係にあり、スカイマークとの結び付きを強めて航空や物流などの事業との相乗効果をより高めていきたい考え。

スカイマークは1996年、独立系格安航空会社のスカイマークエアラインズとして発足。2006年に現社名へ変更した。競争激化などで経営が悪化し15年に民事再生手続きの適用を申請、インテグラルやANAホールディングスが再建支援に乗り出していた。

22年には東京証券取引所に再上場を果たした。ANAHDも今年3月末時点でスカイマーク株式の12.93%を持つ第2位株主となっている。

スカイマークの2023年3月期の事業収益は846億円、営業利益は34億5300万円だった。


スカイマークの機体(同社ホームページより引用)

(藤原秀行)

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