将来のインフラ事業参入も視野
関西電力は11月7日、SkyDriveに「空飛ぶクルマ」用の充電設備を納入したと発表した。
両社は共同で、空飛ぶクルマの運航効率化および収益の最大化につながる充電設備の研究・開発を進めてきた。SkyDriveの飛行試験場に導入、2025年の大阪・関西万博で使うのを目指し、実証を進める。
関西電力は併せて、同日から充電設備の導入について、国内外から先行受け付けを開始したと公表した。今後、先行発注した顧客への充電設備納入と実利用開始を支援する。
同社は空飛ぶクルマの充電インフラ事業への参入を念頭に置いており、SkyDriveと連携して経験を積み重ねたい考えだ。
関西電力の充電設備は、SkyDrive が開発する「SKYDRIVE」をはじめ、空飛ぶクルマに求められる高電圧・大電流での超急速充電を実現する安全性仕様・設計を採用。バッテリー冷却装置を使用して空飛ぶクルマの地上での待機時間を短縮し、ポート運営と運航を高収益化することを想定している。
また、SkyDrive 以外の空飛ぶクルマメーカーにも適応できる汎用的な仕様・設計とするほか、エネルギーマネジメントシステムと接続し、再生可能エネルギーを電源に用いて充電することで、空飛ぶクルマの運航の脱炭素化を後押しする。
(藤原秀行)