3.4万㎡、法定の1.25倍の耐震性能構造体を採用
ヒューリックは11月9日、千葉県野田市で、自社開発としては第2弾の物流施設「ヒューリックロジスティクス野田Ⅰ」が竣工したと発表した。
延床面積は約3万3795㎡。当該地は市街化調整区域で、物流施設を可能とする地区計画を新設する都市計画を提案し、野田市による都市計画決定を経て、開発にこぎ着けた。
当該地区計画区域内では、同社第5号の物件「ヒューリックロジスティクス野田Ⅱ」の開発を進めており、2025年2月の完成を目指す。
「ヒューリックロジスティクス野田Ⅰ」は常磐自動車道の柏ICから約6.2km。国道16号にも面し、首都圏広域をカバーできる立地と見込む。
耐震性能は建築基準法の約1.25 倍の強度に準ずる構造体を採用。2回線受電(本線予備線方式)、非常用発電(72時間相当)など高いBCP仕様を取り入れている。物件周辺はハザードマップ上で「浸水のおそれが少ない」地域に該当するという。
環境への配慮では、外部認証としてBELS☆5、CASBEE建築(新築Aランクの取得に加え、大容量の太陽光発電設備(設備容量約1159kW、年間発電量約117.6万kWh)を実装したことでZEB認証を獲得した。
昼食・休憩・コワーキング・商談など多目的に利用可能な空間を提供するため、筑波山を臨む4階の事務所エリア内に、パレット古材を再利用したカウンター、ソファやテーブルなどの家具をセットアップしたカフェテリア「PALLET LOUNGE(パレットラウンジ)」を開設。
1階のトラックバース横には共用のドライバーズラウンジを設けるなど、施設内で働く人の就業環境向上を図るとともに、トラックドライバーの労働環境改善にも配慮している。
床荷重は1.5/㎡、梁下有効5.5m、基本柱スパン11m×11.5mと基本的な性能を確保。大型ウイング車のオペレーションに配慮し、オーバースライダー開口高5.2mを採用した。広大なトラックヤードと、国道・県道にそれぞれ大型車出入口を設置し、スムーズな入出庫ができるよう配慮している。
施設概要
名称:ヒューリックロジスティクス野田Ⅰ
所在地:千葉県野田市中根283番3
交通:
常磐自動車道「柏」ICより約6.2km
東武アーバンパークライン「野田市」駅 徒歩17分
敷地面積:18,317.65㎡(5,541.08坪)
延床面積:33,795.01㎡(10,222.99坪)
構造・規模:柱鉄筋コンクリート造、梁鉄骨造 地上4階建
竣工:2023年11月
設計・施工:前田建設工業株式会社
監修:株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
(藤原秀行)※いずれもヒューリック提供