地域のカーボンニュートラル化へ郵便局で大型蓄電池活用

地域のカーボンニュートラル化へ郵便局で大型蓄電池活用

日本郵政・郵便とパワーXが協業、電力最適化図る

日本郵政と日本郵便、蓄電池や電気運搬船の開発などを手掛けるパワーエックス(パワーX)は11月15日、脱炭素化促進へ協業すると発表した。

日本郵政グループは2050年のカーボンニュートラル化達成に向け、30年度までに温室効果ガスを19年度比46%削減する目標を掲げており、全国約2万4千の郵便局を活用し地域のカーボンニュートラル化を推進することを目指している。

パワーXは蓄電池などを活用して電力の「ためる」「運ぶ」「使う」を総合的にデザインし、再生可能エネルギーを爆発的に普及させていくことを念頭に置いている。

今後は郵便局で大型蓄電池を活用した電力最適化サービスの導入や再生可能エネルギー由来電力の利用促進などに取り組む。

協業の一環として、日本郵便は24年8月以降、岡山郵便局(岡山県総社市)でパワーXが提供する大型蓄電池「PowerX Mega Power」を活用した電力最適化サービスを導入する。その結果を踏まえ、他の郵便局への拡大も視野に入れている。


岡山郵便局

具体的には、「PowerX Mega Power」の最適運用(電力取引市場の変動と郵便局の電力需要の変動に合わせた最適なタイミングでの蓄電・放電)と、日中の太陽光電力を蓄電池にためて夜に供給する「オフサイトPPA」による再生可能エネルギーを中心とした電力供給を組み合わせ、年間約1000tの温暖化効果ガス排出量削減と電力コストの抑制を目指す。


イメージ

PowerX Mega Power の概要


外観

・容 量:最大 2,742kWh(岡山郵便局に設置するものは 2,132kWh)
・サイズ:幅 2.5m×奥行 6m×高さ 3m
・重 量:30t
・電池セル種類:リン酸鉄リチウムイオン
・生産地:岡山県

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事