日本GLPが福岡・小郡で9.2万㎡の物流施設竣工、ダイフクなど4社入居確定

日本GLPが福岡・小郡で9.2万㎡の物流施設竣工、ダイフクなど4社入居確定

地域住民が利用可能な半屋外型ウッドデッキ付き空間を初採用

日本GLPは12月5日、福岡県小郡市で地上4階建て、延床面積9万1750㎡のマルチテナント型物流施設「GLP福岡小郡」が竣工したと発表した。

最大8テナントが入居可能な設計絵を採用。総合物流企業のケー・エム・カーゴ(神奈川県厚木市)、ダイフク、冷凍・冷蔵物流の三友通商(福岡県筑紫野市)、九州が基盤の丸都運輸(福岡県岡垣町)の4社の入居が決定している。


「GLP福岡小郡」外観

「GLP福岡小郡」は長崎自動車道の鳥栖ICから約2.7km、九州横断自動車道と九州縦貫自動車道の結節点の鳥栖JCTから約700mに位置し、九州全域をカバーできる立地と見込む。

就労環境への配慮として、開放感を備えた従業員用のカフェテリアを設置。24時間稼働の売店を併設するほか、ソファ席やカウンター席などさまざまなタイプの座席を設け、使いやすくする。

初めての試みとして、緑豊かなアプローチをエントランスに設け、地域住民らが直接アクセスできるよう工夫した開放的半屋外型のウッドデッキ付き空間「リビングラボ」を設置。日本GLPが展開している、大規模物流施設開発「ALFALINK(アルファリンク)」ブランドの「Open Hub」と共通のコンセプト「地域に密着し開かれた物流施設」を採用している。

地域の集会所やファーマーズマーケットなどのコミュニケーションの場として、人々が気軽に訪れて寛げる場としてそれぞれ提供する。入居企業と地域が融合し、地域コミュニティの発展に貢献することを目指す。

冷暖房設備を導入した空調区画を設置し、精密機器などを取り扱うニーズにも対応する。飲料や精密機器など重量のある荷物の輸送に多く用いられるウイング車の荷降ろしに適した低床バースを導入。

「2024年問題」への対策として好評を得ている、深夜などに荷物を安全に納入しておけるスペース「置き配バース」を取り入れ、トラック待機時間の削減を図る。

BCP面では24時間分の非常用発電機を設置し、事業の継続性を確保。環境配慮として、自家消費型太陽光パネルの設置によるグリーン電力の館内供給を行うほか、LED照明の採用、全熱交換器など省エネルギー設備の導入を進め、空気の効率的な換気を実施する。CASBEE A認証、Nearly ZEB認証を取得済み。


従業員用カフェテリア


半屋外型ウッドデッキと一体化したリビングラボ


リビングラボ


広域図


周辺図

■施設概要
施設名:「GLP福岡小郡」
所在地:福岡県小郡市小郡923-12
敷地面積:42,920.33㎡
延床面積:91,752.09㎡
構造:地上4階建て、耐震S造
着工:2022年7月
竣工:2023年11月
認証:CASBEE A認証、Neary ZEB認証 取得済み

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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