大日本印刷開発の保冷ボックスと全国の輸送ネットワークを活用、中ロットのニーズ取り込み
セイノーホールディングス(HD)は12月20日、大日本印刷(DNP)が開発した「DNP多機能断熱ボックス」とセイノーHDの路線輸送全国ネットワークを活用した、常温車両での冷蔵混載輸送「ドライコールド輸送」に関し、輸送コストの80%削減を実現していると発表した。
ドライコールドBOXの積み込みの様子(プレスリリースより引用)
従来の冷蔵輸送は貸切未満・小口以上の中ロットの商品を運ぶ際でも保冷車両を貸切で手配するのが一般的で、コスト面に課題があった。
保冷BOXを活用したドライコールド輸送は、冷蔵商品を常温車両に混載し輸送できるため、貸切車両を仕立てる必要がなくなり、保冷車両を貸し切って輸送する場合と比較して輸送コストを8割抑えられているという。
ドライコールド輸送は異なる温度帯を混載して輸送できるため積載効率が高まり、輸送の効率化、CO2削減にもつながっていると強調している。
ドライコールド輸送は、チルド帯(0~10℃。10~20℃、5~20℃も可能)に対応。主に食品・化学品・医薬品業界の貸切に満たない中ロット輸送を希望する企業に多く使われているという。
(藤原秀行)