斉藤国交相、パナマ運河の渇水も同様の姿勢示す
斉藤鉄夫国土交通相は12月19日、閣議後の記者会見で、パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、紅海でイスラエルと敵対するイエメンの親イラン反政府武装組織フーシ派によるとみられる商船への攻撃が相次いでいることに関し「一連の行為を断固非難し、こうした行動を取らないよう強く求める」と語った。
その上で、「輸送が全面的に止まっている状況ではなく、現時点において(国際物流への)影響は限定的ではあるが、今後の海運会社の対応や事態の進展も含め、状況を注視していく必要がある」と指摘。状況に応じて、必要な対策を講じる考えを強調した。
中米のパナマ運河で、記録的な干ばつによる渇水で1日に通航可能な隻数が一部制限されるなど、物流への影響が懸念されている点については「輸送が全面的に止まっている状況ではないことなどから、現時点において、影響は限定的と考えている」と説明。紅海と同じく、事態を注視する姿勢を示した。
(藤原秀行)