資産規模312億円でスタート、3年以内めどに1000億円まで拡大目指す
第一生命ホールディングス(HD)は1月10日、グループの第一生命リアルティアセットマネジメント、第一生命保険、第一ビルディング、相互住宅と連携し、私募リート「第一生命総合リート投資法人」の運用を同日開始したと発表した。
投資対象は第一生命が投資・運用しているオフィスビル、物流施設、商業施設などのほか、第一生命リアルティが既に運用している住宅や保育所、生活密着型商業施設、メディカル施設、ヘルスケア施設などに特化した私募リート「第一生命ライフパートナー投資法人」(DLPR)の投資口(企業の株式に相当)も投資対象に含める「ハイブリッド型」スキームを採用している。
当初組み入れる資産はオフィスビル3物件(東京の「京橋創生館」、埼玉の「Vスクエア大宮」、兵庫の「三宮第一生命ビルディング」)、物流施設1物件(埼玉の「LOGIPLACE-D Kawagoe」)の不動産4物件と、DLPR投資口3000口。資産規模はトータル321億円に上る。
このうち、「LOGIPLACE-D Kawagoe」は第一生命が丸紅グループと共同開発して2021年1月に竣工したマルチテナント型で、地上3階建て、延床面積は約3万2000㎡。
「LOGIPLACE-D Kawagoe」の外観(プレスリリースより引用)
今後も第一生命からの物件供給に加え、第一ビルによる物件管理・運営、相互住宅の投資ノウハウの提供など、第一生命グループによる全面的なサポートと、第一生命リアルティによる独自の物件ソーシングにより、3年以内をめどに資産規模を約1000億円まで拡大したい考え。
第一生命グループは不動産アセットマネジメント事業を積極的に展開しており、投資法人の運用開始後、第一生命リアルティの運用資産残高は3000億円を超える見込み。
(藤原秀行)