中国のドローン大手DJI、初の物流専用機をグローバル展開

中国のドローン大手DJI、初の物流専用機をグローバル展開

30kgの荷物を16km輸送可能と想定

中国のドローン大手DJIは1月10日、初の物流専用ドローン「DJI FlyCart 30」を世界で販売すると発表した。

デュアルバッテリーを使用する場合は最大積載量30 kg、最大航続距離16kmを確保。緊急時にシングルバッテリーで運用する際は最大積載量を40kgまで増強することが可能で、最大8 kmの航続距離に対応する。

独自の映像伝送システムにより、ドローンと送信機の安定した接続を最大20kmの距離で実現。簡単な操作をするだけで、異なる場所にいる2人のパイロット間で制御権限を相互に移譲できるという。

-20〜45℃の環境温度範囲で動作できる上、最大風速12m/sでも飛行が可能。標準プロペラは最大飛行高度6000mまで耐えられ、30kgのペイロード積載時でも高度3000mまで飛行が可能。低温環境下でも、自己発熱機能対応のバッテリーが最適な性能を発揮し続ける。

多方向での障害物検知機能を備えている上、有人航空機が付近を飛行している場合、内蔵のADS-Bレシーバーが速やかに警告を発する。緊急時には同じく機体に設置したパラシュートが低高度で開き、機体を安定して着陸させると想定している。


「DJI FlyCart 30」(DJIプレスリリースより引用)


(DJI公式アカウントのX=旧ツイッター=投稿動画を引用)

(藤原秀行)

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