リードタイムの計画との差分など可視化、船会社との交渉に活用も
Shippioは1月24日、国際物流関連業務の支援サービス「Shippio(シッピオ)」で、新たな機能として、輸送情報のデータ分析が可能になる「Shippioインサイト」のベータ版をリリースしたと発表した。
新機能を活用することで、サービスを利用する荷主企業は自社の輸送実績に関する情報を基に、サプライチェーンの運営最適化や物流コストの削減計画策定が円滑にできるようになると見込む。
Shippioインサイトはサービスを使っている荷主企業が、普段利用している航路ごとに輸送リードタイムがどの程度発生しているか分かりやすく可視化。船会社が当初想定している予定とどの程度差が生じているかをつかみやすくすることに主眼を置いている。
こうしたデータを生かし、荷主企業はどのタイミングで発注すれば輸送企画の遅れを最小限にとどめられるかや、どのように調達・輸送すれば製造のスケジュールが予定通り進められるかといった経営判断をよりスピーディーかつ正確に下せるようになると期待できる。安定輸送やBCP対策にも生かせる。
また、各船会社の輸送リードタイム実績や納期順守率のデータを自動的にはじき出すため、このデータを基に船会社と適切な料金交渉を行い、海上運賃のコスト適正化にもつなげられるとみている。
新機能は「Shippio」に蓄積している輸送情報データを詳細な区分でダウンロードすることが可能。在庫最適化などの具体策を検討する際、データ分析が誰にでも簡単に実施できるようになると想定している。
新機能の画面イメージ(いずれもShippio提供)
(藤原秀行)