環境対応型のデザインコンセプトを共同研究開発へ
日本郵船と出光興産系の出光タンカー、飯野海運、日本シップヤードの4社は1月26日、日本と中東を結ぶ主要航路のマラッカ海峡を通峡可能な最大船型「マラッカマックス型」の大型原油運搬船 (VLCC)からの温室効果ガス排出削減に向け、次世代環境対応型VLCCのデザインコンセプト(主要目・主要機器・環境対応機器)の共同研究開発を行うコンソーシアムを結成したと発表した。
コンソーシアムは出光タンカーが発起人を務め、日本のエネルギー輸送の担い手として、会社の枠を超えて最適解を検討するため、連携に踏み切った。
コンソーシアムの活動を通じ、4社は従来比40%以上の温室効果ガス排出削減を目指して、各分野で培ったノウハウを結集。最終的にVLCCの建造・運航を視野に入れた次世代燃料・環境対応機器の効果の検証/選定、デザインコンセプトの作成を図る。
コンソーシアム結成の調印式に臨んだ(左から)飯野海運・小薗江隆一取締役専務執行役員、日本シップヤード・廣瀬崇取締役営業本部長、出光タンカー・松尾一郎社長、日本郵船・渡辺浩庸常務執行役員
次世代環境対応VLCCのイメージ(いずれも日本郵船提供)
(藤原秀行)