日通、OOCLやONEと連携し内航船使用した地方港への海上転送サービス開始

日通、OOCLやONEと連携し内航船使用した地方港への海上転送サービス開始

コスト削減と手配簡素化を想定

NIPPON EXPRESSホールディングスは1月30日、グループの日本通運がOOCLやONE(オーシャン ネットワーク エクスプレス)と連携し、内航船を使用した地方港への海上転送サービス「NXダイレクトフィーダー」を同日開始したと発表した。

国際海上輸送で東京・横浜港に荷揚げされた海上コンテナを、日本通運の手配に切り替え内航フィーダー船に接続。トラックや海上コンテナドレージを利用した地方への長距離陸上輸送を内航海上輸送に変えることで輸送時のCO2排出量と輸送コストを削減できると見込む。

併せて、内航フィーダー船の手配を簡素化することも想定している。「2024年問題」を考慮、長距離輸送トラックの置き換え需要への対応を図る。


サービスの概要と貨物の流れ(いずれもプレスリリースより引用)

貿易条件や入札条件に縛られることなく、輸入者側の責任範囲で地方港の利用が可能。これまで地方港を利用したい場合、船社BL上の荷揚げ地を地方港にする必要があったが、新サービスは荷揚げ地を変更せずに地方港を利用できるようにしている。

国内転送時(内航フィーダー船による東京・横浜港~地方港~納入先まで)の輸送リスクについても、損害保険ジャパンと連携したNXグループの賠責保険でカバーする。

東京揚げ、仙台港経由、山形市への配達の場合、従来のドレージ輸送に比べてCO2排出量を約7割、輸送コストを約3割削減できると試算している。

■海上転送サービス「NXダイレクトフィーダー」の対象港
国際海上輸送荷揚げ港 :東京港・横浜港
転送地方港 :仙台港、八戸港、常陸那珂港、清水港
(今後、順次拡大予定)

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事