海外事業の成長加速図る
センコーグループホールディングス(GHD)は1月31日、オーストラリアで重量貨物や特殊大型貨物などの輸送と倉庫事業を展開するSimon Transport(サイモン・トランスポート)と、同社グループのSimon National Carriers(サイモン・ナショナル・キャリアーズ、SNC) の株式75%を取得、買収する契約を締結したと発表した。
規制当局の豪州外国投資審査委員会からの承認取得などを前提として、2月末にSNCを傘下へ納める予定。買収額は開示していない。
(プレスリリースより引用)
オーストラリア経済は1992年以降、プラス成長を続けており、高い出生率や移民政策による人口増加で今後も伸びが見込まれている。SNCは同国内で陸上・鉄道輸送、倉庫事業を行う創業98年の老舗企業で、日系企業や大手グローバル企業などと取引実績がある。
センコーグループは2010年、オーストラリアに現地法人Senko Logistics Australiaを設立。21年には精密機器や自動車部品を輸送するAirRoad(エアロード)を取得、海外で3PL事業の拡大を図ってきた。
SNCもグループに迎え、同国での重量物輸送ノウハウやネットワーク力を生かし、成長を加速させたい考え。センコーグループのフォワーディングノウハウを駆使し、グローバル顧客の獲得も図る。
Simon National Carriersの概要
本社所在地:オーストラリア クイーンズランド州
代表者:David Morgan Simon
設立:1973年6月26日(1926年創業)
事業内容;貨物自動車運送事業、倉庫事業
事業所数:10カ所(ブリスベン、シドニー、メルボルン、パース、アデレード、ダーウィン、タウンズビル)
従業員数:337名(2023年3月31日時点)
(藤原秀行)