協力会社から架空請求額の一部9300万円が口座に、決算発表延期
ハマキョウレックスは2月14日、傘下の近物レックス従業員1人が不適切な取引を行っていた疑いが発覚したと発表した。
業績への影響をチェックするため、同日予定していた2024年3月期第3四半期(4~12月)の決算発表を延期した。四半期報告の提出も期限の延長を申請する方針を公表した。
ハマキョウレックスは同日、「株主、投資家の皆様をはじめ関係者の皆様には、ご心配とご迷惑をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
同社によると、名古屋国税局の税務調査で、当該従業員の不正の疑いが明らかになった。
当該従業員は配送業務の一部を協力会社に委託する際、実際には業務に当たっていない架空の配送車両を1台創出し、同社に請求書を発行させていた。請求は2014年1月から23年11月までの10年近くにわたり、毎月実施。協力会社は受け取った代金の一部を、当該社員の金融機関口座に送金していた。
当該社員の口座には協力会社から期間中にトータルで約9300万円の入金があったという。
ハマキョウレックスは2月9日、社内調査委員会を設置。外部から弁護士を招いており、調査は3月13日までの予定。
(藤原秀行)