11年度の約1・8倍、地方エリアでも緩やかに需要拡大
矢野経済研究所は5月8日、レンタル収納やコンテナ収納、トランクルームの各種収納サービスの国内市場規模に関するリポートをまとめた。
直近の2018年度は前年度から6・7%増の743億3000万円と推計。13年度の519億9000万円から5年間で220億円余り拡大し、4割強伸びた。
20年度には11年度から約1・8倍の829億3000万円まで成長すると見込む。“個人向け倉庫”市場は着実に成長していくとのシナリオを描いている。
同社は「特に3大都市圏といった都市部では、収納拠点数の増加とともに一般生活者の利用増も見込まれることから、今後も堅調に市場拡大が進む」と予想。地方エリアに関しても「ある程度の需要が見込まれ、収納サービスの認知度向上もあいまって、都市部ほどではないものの緩やかに拡大する」と前向きな見方を示した。
全国の各種収納サービス拠点数は18年12月末で約1万1500カ所に上る。このうちレンタル収納、コンテナ収納は1世帯当たり約0・009室となっている。
(藤原秀行)