茶葉や茶殻含む食品からたんぱく質や繊維抽出する技術の事業化目指す
鈴与は3月5日、静岡大学発のスタートアップ企業でバイオマテリアルトランスフォーメーション事業を創造・推進するS-Bridges(静岡県浜松市)に昨年11月、出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
S-Bridgesは茶葉や茶殻などを含む食品からたんぱく質と繊維を抽出する技術の事業化に取り組んでいる。同社が推進するバイオマテリアルトランスフォーメーションは同技術を活用し、今後到来すると懸念されているたんぱく質危機への対応や農業・食品関連企業におけるサステナビリティ向上につながると見込まれるため、支援に乗り出した。
静岡県内の事業会社と静岡大学の持つ技術を掛け合わせ、静岡発の様々なビジネスの創出を目指す。
鈴与グループでアグリ事業を手掛ける鈴与商事を中心に、農業におけるたんぱく質抽出後の残滓活用、販売提携などの分野で連携を模索する。
(藤原秀行)