中部国際空港初、作業車両へバイオディーゼル燃料を供給

中部国際空港初、作業車両へバイオディーゼル燃料を供給

鈴与グループのスカイサポートと豊田通商が実証実験開始、11月末まで

鈴与グループで中部国際空港のグランドハンドリング(地上支援)業務を担う中部スカイサポート(CSS)と豊田通商は3月14日、同空港で初となる、空港内の作業車両に100%のバイオディーゼル燃料を使用する実証実験を開始したと発表した。

航空貨物や搭乗客の手荷物の運送用コンテナを牽引するトーイングトラクターとフォークリフトの計2台に濃度100%のバイオ燃料を供給する。期間は今年11月30日まで。空港の脱炭素化を後押しするため、実証実験を通じてエンジンへの影響の検証や今後の継続的な運用に向けた知見を得ることを目指す。

作業車両への供給は、豊田通商グループの豊通エネルギーと中部国際空港で車両整備・燃料供給を担うセントレアGSEサービスを通じて実施。これまで当該車両に延べ1200リットルのバイオ燃料供給を実施してきた。

使用するバイオ燃料は、豊田通商がダイセキ環境ソリューションと連携し、トヨタグループや豊田通商グループ企業の社員食堂をはじめ、中部圏を中心に回収した廃食油を原料の一部として使用している。

本実証は豊田通商と中部国際空港株式会社が進める脱炭素の活動「セントレア・ゼロカーボン2050」の一環。空港内の車両に給油している軽油を濃度100%のバイオ燃料に切り替えることで、1リットル当たり2.62kgのCO2排出量削減に寄与できると見込む。


実証実験で使用するトーイングトラクター


トーイングトラクター(左)とフォークリフト(いずれもプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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